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マンディルに1年間佇んでくれたトラベルハウス

トラベルハウスをマンディルに迎えて2年目に突入。2024年は1年を通じてマンディルのお堂前に佇んでくれました。これはまさにいまのトラベルハウスのお顔。
初の冬、春の強風、夏の暑さ、そして季節は巡って年末となり、今回は1年を振り返っていこうかと思います。

 

【初の本格的な冬越え】

【普通な気温の1月1日】

毎年元旦には初日の出を見るため、どこかの山へ行くのを恒例としているのですが2024年は天気が悪く断念。雲が多いと放射冷却現象が起きないのですが、そこそこ冷えて最低気温はマイナス15℃でスタート。
雪が積もらず、地面からの冷気を覆えていないのか、ただただ寒かった日が多く感じた冬でした。
今年でこの地に移住し10年目を迎えますが、記憶が確かであれば2019年から年末には雪があまりないという状況であるはずです。「昔は年末にはバックカントリーでもしっかり滑れたのに」とは地元の雪山遊びの方。町にある小さなスキー場もオープンが遅れに遅れ、シーズン券は半額で発売といった事態となっています。
雪がないと普段の生活としては楽な部分もありますが、温暖化の影響なのかさすがに少し恐ろしさを感じてしまいます。

 

 

【2023年末にまとまった雪があったので少しだけ積もる】

 

【やっとこさの冬滞在】

  • そうはいっても帳尻合わせにかかってくるのが不思議なもので、積もらなければ積もらそうとしてくるのが北海道の冬。周囲の道路が全面通行止めとなる日が何日かあるのがお決まりです。
  • 荒天の場合にはウェブサイトで道路情報提供システムというものをいつも見ています。
  • これは北海道に限らず全国版もありますので、それこそトラベルハウスで旅する、普通に車、自転車、ランニング、ハイクで移動する方にはおすすめです。
  • 「何年に一度の」のようなアナウンスのある天気の際はマンディルのある道東(北海道の東)をぜひ覗いてみてください。
  • 道路情報提供システムhttps://www.road-info-prvs.mlit.go.jp/roadinfo/pc/

【埋まるトラベルハウス】

【風が付くと吹き溜まりという現象で積雪の一部分がうず高くなります】

 

そんな冬ですが、寒さをチェックするために夜を過ごすことがやっとこさできました。

最初はランニングコストが良い電気毛布で何とかならないかとチャレンジしましたが、さすがに太刀打ちできず、安全面を考慮して火が出ないオイルヒーターを導入。

ここで生活するまで考えると熱源コストは要検討ですが、断熱がしっかりしているので凍えずに滞在できることがわかりました。今年の冬も滞在できる室温のテストをしてみようかと考えています。

 

【見返すと質素な晩酌】

 

【春、トラベルハウス倒れる】

暴風雪などがあるとはいえ、全般に雪が少ないこともあって3月に入り一気に春が進んだ今年。

例年春先は風が強いのですが、ことさらすごく台風のような日もありました。マンディル本体は古い建物なので大丈夫か心配していたところですが、収まった翌日に外を見ると衝撃の事態が。

風が強すぎてトラベルハウスが横転してしまいました。

【トラベルハウス、倒れる】

【倒れたトラベルハウス内部】

 

さすがに倒れるまでとは思っておらず、窓もあるのでもう青ざめてパニックになりそうでしたが、近くの重機を持っている方に協力してもらい引き起こしたところ、窓枠が外に出ている構造のため割れずに済み、へこみができただけでした。

以降、ペグダウンして小丸太をかませて木馬風に。改めて自然のすごさを痛感しました。

最初から固定しておけよというツッコミは、甘んじてお受けします。

 

【木馬風の装いになりました】

 

【トラベルハウス、出動】

無事復旧したトラベルハウス。今年はアウトドアライターでトラベルハウスのアンバサダーである中島英摩さんがこちらへ遊びに来て(仕事しにきて)、トラベルハウスを本来の使い方である軽トラックへ積載し、出動するということもありました。

その際は友人の漁師ランナー、上林亨さんに車をお借りしてお世話に。ありがとうございます。

1人でも積載、荷下ろしは可能ですが、2人いると作業スピードは速く安全性が高まります。その様子はマンディルのInstagramアカウントでぜひご覧ください。

 

【しっかり軽トラックに固定して出発】

本来は軽トラックの荷台に穴をあけて金具で固定するのですが、借り物の車なので荷締めロープでしっかり固定。双方のボディが傷まないように締めこんでいます。

数日間いつもの定位置にトラベルハウスがいなかったのですが、なんとなく寂しい気持ちに。トラベルハウスが来る前と同じ景色なはずなのに、馴れとは不思議なものです。

この時はいつもの光景や出来事をちゃんと大切にしようと改めて思う、センチメンタルおじさんになってしまいました。

特別なことだけでなく、当たり前のことも大事にしてすごしていきたいですね。

 

【いつもの風景でなくなり、寂しく感じる】

 

【道民にはしんどい気温の夏、綺麗な秋】

そんな旅から帰ってきたトラベルハウスは、道民には堪えがたい気温(今年はまだ朝晩が涼しかった)の夏を何とかしのぎ、時にはマンディルを手伝ってくれたヘルパーさんの滞在場所としてまさしく一部屋として活躍。

日中はさすがに窓を開けても熱気がこもることから、対策が必要とわかりました。

玄関ドアに網戸も作ったので、来年は3方向開け放しで試してみる予定です。

【網戸キット。探せばあるものです】

 

今年の夏はおかげさまで忙しかったもので、本当に気づけば秋を迎えた感があります。秋も風が強めなのですが、今年は穏やかな日が多かったのか前庭のイチョウが本当に鮮やかで11月の中旬まで葉が残ってくれていました。

1年で1番鮮やかなカラーリングを見せるタイミングで、すごく短いながらも輝かしさを感じる時期でもあります。

【秋が一番輝いているかも】

 

駆け足ですが、こんな1年をトラベルハウスとすごしてきました。

積載したものは各地で見られても、据え置いているものはなかなか見る機会がないかと思います。

マンディルへ来た際にはもちろん見学可能ですので、風景とともにトラベルハウスを愛でていただけると嬉しい限りです。

トラベルハウスタイニーハウス使用アンバサダー

嶋田 武志(アウトドア・宿 マンディル店主)

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