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トラベルハウスに寄り添うイチョウの木

おかげトラベルハウスの横に鎮座する、「イチョウ」の木。
今年の秋はとてもきれいに色づき、心なしか今までのシーズンに比べて長く色彩を楽しませてくれます。

トラベルハウスが白いことから、一層コントラストがはっきり。
いつもは本体のことしか触れていませんが、設置している周りのことも触れてみようと思います。
まずは相棒感が出ているイチョウから。

 

 

【よく寺社に見られる木】

2024年10月30日現在のトラベルハウスとイチョウ、マンディル建物

イチョウの木は、耐環境性が強く、大気汚染、病害虫に強いことから街路樹によく見られ、北海道で有名なところでは大通公園や北海道大学の並木がとても目立ちます。
また耐寒耐暑性があるというとてもタフな樹木なので北海道だけでなく南は沖縄まで分布し、全国各地に幹の周りが8m以上の大イチョウも。樹齢1000年以上という猛者もいる強い樹種です。
火災にも強く、生命力が旺盛であることから復興のシンボルとされることがあり、東京都千代田区大手町の「震災イチョウ」は1923年の関東大震災による火災から唯一消失を免れた個体です。
古くは古墳・飛鳥時代に伝来した説などもありますが、西暦1200年代の文学・書物にはイチョウの存在は確認されておらずあいまいなところがあり、南北朝時代の1381年の日記「愚管記」に名前の記載があるようです。

古くから寺社仏閣に植樹されており、もともとお寺であったマンディルにも2本のイチョウが前庭に植えられています。

 

【秋の味覚、銀杏】

イチョウの木は雌雄があり、雌木にはイチョウの実がなります。マンディル前庭にも雄と雌が1本ずつ。
この実の中の種子の、さらに中の核(胚乳、仁とも呼ぶ)である銀杏(ぎんなん)を茶碗蒸しに入れたり、素揚げして食べることができ、秋の味覚としていただく方もいらっしゃいます。

でんぷんが豊富に含まれ、レシチン、パントテン酸、カリウム、ビタミンC、ビタミンB1なども含まれており、食感も良いのですが、銀杏にはメチルピリドキシンという成分が含まれており、まれに食中毒による痙攣などを引き起こす場合があります。

日本では「銀杏は年齢以上の数を食べてはいけない」なんて言い伝えがあるように、食べすぎは食中毒の可能性が高まるため、ほどほどの量にとどめるのが良いかと思います。
マンディルが始まった3年前は、イチョウの実があまり見られなかったのですが、人が動いて花粉を運んでいるのかわかりませんが年を追うごとに実が増えていっている気がしています。
果肉の部分は異臭がするのと、直接手で触れるとかぶれてしまいますので、もしほしい方は手袋の着用などしてぜひ拾っていただければ。

 

樹上の実がこれからたくさん落ちてきます

【これからは定点で撮影しようかと思います】

上の画像は5月23日時点の状況。ゴールデンウィーク過ぎに芽吹き始めます。かなり長めに緑が旺盛で、気温にもよるでしょうが10月の中旬にやっと色が変わり、わずか1週間程度で鮮やかな黄色一色となります。

10月20日時点

10月24日時点

10月29日時点

 

冬はもちろん葉もなく、ただの冬景色にはなってしまいますが、この角度から定点撮影をしていこうかなと。
朝の光、昼の順光、夕日の光と季節や時間の違いでまた違う表情を見せるトラベルハウスとイチョウの様子をお届けできれば、一つの見どころにできるのかなという思いです。

 

 

 

 

トラベルハウスタイニーハウス使用アンバサダー

嶋田 武志(アウトドア・宿 マンディル店主)

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