カテゴリー:トラベルハウス
トラベルハウスは運転席上部に張り出すリーゼント部を含めて8 枚のパネルを組み合わ
せて製造していますが、全てのパネルに断熱材を入れてます。
「断熱材」という字面から「熱をシャットアウト!」とイメージしがちですが、機能はあ
くまでも「熱を伝えにくくする」ことなので、夏場の直射日光を受けたハウス内は閉め切っ
ていればそれなりに暑くなります。
その点は実際の住宅とて同じです。
では断熱材の有無でどれぐらい違うのか。
気象状況、測定状況で測定値は異なるでしょうが、一つの参考になればと実測してみました。
当社三田事業所の敷地で7月20日午後2時頃に測定しました。
天気は晴れ。
夏の日差しが降り注ぎ、盆地に位置する三田特有のジリジリとした日差しにとジメジメと蒸し暑い午後でした。
外気温は日陰で32.6℃、日向では35.2℃、ハウスはたまたま完成して出荷を待っているトラベルキッチンを使いました。
キッチンの外装の標準色はホワイトですが、今回のハウスは濃いブラウン。
太陽光に照らされて熱を吸収しやすい濃い色です。
温度計をハウス内に入れ扉を閉めて20分ほど。45.5℃でした。
次に自動車の運転席で測定。
温度計を日陰になっている座席上に置いてドアを閉めて20分ほどで51.9℃でした。
ついでに日光が当たるダッシュボード上に温度計を置いてみたら、なんと67.8℃まで上がりました。
予想通り桁違いの暑さでした。真夏となれば軽く70℃を超えるでしょう。
トラベルハウスの窓は摺りガラスが標準仕様なので自動車内のようにガラス越しに直射日光の影響をまともに受けることはありませんが、外装の鋼板は夏の直射日光の下では自動車同様に相当熱くなります。
そんな中で閉め切ったハウス内の温度が40℃台半ば。断熱材の機能発揮です。
実際にハウスを使用するとなれば窓を開けて風を通すでしょうし、オプションでエアコン設置も可能です。
その時もまた「熱を伝えにくくする」断熱材の機能が発揮されてハウス内で快適に過ごすことができるのです。