カテゴリー:マンディル 嶋田武志さん
【1年3か月ぶりの積載】
トラベルハウスを道東へ持ってきてから1年と3か月。
海を渡る際に自走で積んできたその時からそんな月日が流れました。
一度横倒しになってしまいましたが(マンディルショップアカウント投稿を参照)、もはや根っこが生えたのではないかというくらい店舗の前に鎮座しているトラベルハウス。
道東を旅するということで来道していたアンバサダーの中島英摩さんが、うちのトラベルハウスを旅に連れて行ってくれるということになり、供給元の自遊空間さんに相談のうえ使ってもらうことになりました。
器の大きい、漁師ランナーである友人一家に軽トラックを借り、いざ積載作業へ。
ほかのアンバサダーの方は軽トラックに載せたまま活動をしているのでベースの軽トラックの車検以外ではトラベルハウスを載せたり下したりしないはずなので、今回は積み下ろし作業について触れていこうと思います。
【自立架台で実は簡単な作業】
「積み下ろしはクレーンですか」「フォークリフトで作業するのですか」なんて聞かれたりする(こちらの地方は農家さんなどが重機を持っていたりするのでそういう発想になる)のですが、自立架台という専用アイテムを使って1人でも作業することができます。
実際に作業しないとイメージがつかないかもしれませんが、四隅に支え棒を取り付けて、ベアリングという部品をかませてくるくる乗降部分を動かすと上下動する仕組みです。
「四隅に自立架台を付けた状態」(2023年兵庫県三田市自遊空間にて積載時)
宇宙船みたいに見えますが、下の黒い回す部分があって、これを回すとあら不思議。
自重が200㎏近いものでも簡単に浮き上がります。
「取り付けた後トラベルハウスを持ち上げるの図」(中島英摩さん撮影)
この作業自体は簡単なので、横倒ししないよう四隅を回ってバランスよく上げていきます。
そのあとの軽トラックへの積載は1人だと目視してしっかり載るようにを繰り返すので、わりと慎重さを期すると時間を要する事にはなります。
今回は中島英摩さんも一緒に作業してくれたので、スピーディーに作業が進みました。
【積載と固定】
高さが足りないとぶつけるし、バックしすぎても軽トラックを壊してしまう可能性も。
自分の車だと細かいことは気にしませんが、今回もトラベルハウスを運んできた時と同様車体は借り物。
余計に慎重になります。
(ともに中島英摩さん撮影)
横から、後ろから。しっかり見定めて。
この作業を一人で行うと本当に肝をすりつぶしながら慎重にしなければなりません。
乗降作業は1人でも車体への積み込み時は普通に運転が行える方と共同でする方がより確実な作業になるかと思います。
そして、無事載せた後は車体とトラベルハウスの固定。車体が自分のものであれば、荷台に穴をあけて専用の部品で簡単に固定ができる仕組みが取れますが、前述のとおり今回も借り物。
自立架台を止めるボルトを利用して、ラッシングベルト(通称:荷締め機、ガッチャ)で固定を行います。たすき掛けで荷台下へ固定するとそう簡単にはぶれません。
見栄えとしてはすっきりしないかもしれませんが、確実な方法です。
占めて固定した時にトラベルハウスとラッシングベルトの金属部が当たって傷がつくので、養生の緩衝材も。
傷つくとタイニーハウスとして戻したときに残念な気持ちになるので、これは必要な措置です。
【1人でもできるけど、2人いると確実】
トラベルハウスに興味を持っている方はなんでも自分でできたりする御仁が多いような気がするので「なんだ、作業としてはそこまで難しいものじゃないじゃないか」思う方もいるのではないでしょうか。
ラッシングベルトも本来は使わず荷台へのボルト締めとなるので、もっと簡単になるかと思います。
とはいえ、それぞれの作業は慎重にやらねば車体およびトラベルハウスを痛めたり、場合によっては事故となる場合もあります。
あとで後悔しないためにも部分的でも良いので人の手を借りられるのであればいるに越したことがないかもしれませんね。